この記事の要点
- 骨盤矯正だけで脂肪が燃えることはなく、「骨盤の歪み」の多くは骨盤の前傾・後傾・左右の傾きとして説明できます。
- 傾きを決めているのは周りの関節の硬さと筋肉の働き方なので、整体でゆるめても支える筋肉が働かなければ元の位置に戻ります。
- B.E.Tでは1回60分の中で、評価→整体→トレーニングを続けて行い、整えた位置のままお尻・腹横筋・内ももを使えるようにします。
「骨盤矯正に通うと痩せる」と聞いて試してみたものの、施術の直後はすっきりしても、数日で元に戻ってしまう。そんな経験をした方は少なくありません。理由ははっきりしていて、骨盤を整えることと、その位置を自分の筋肉で保つことは別の作業だからです。この記事では、理学療法士の立場から「骨盤の歪み」の正体、評価で骨盤のどこを見るのか、そしてB.E.Tが1回60分の中で整体とトレーニングを続けて行う理由を解説します。
骨盤矯正だけでは痩せない、そして戻る
最初にはっきりお伝えすると、骨盤矯正そのもので脂肪が燃えることはありません。整体で関節の動きを整えても、使われるエネルギーはわずかです。脂肪を減らすには、食事とトレーニングが欠かせません。
また「骨盤が歪む」「骨盤が開く」という言い方をよく聞きますが、骨盤の骨そのものが大きくずれたり開いたりしているケースは、日常的な姿勢の悩みではほとんどありません。私たちが評価で見ているのは、骨盤が前に傾いているか(前傾)、後ろに傾いているか(後傾)、左右どちらかが下がっているかという「傾きのクセ」です。
この傾きは、股関節や背骨の硬さと、周りの筋肉の働き方で決まっています。整体で硬さをゆるめれば骨盤は一時的に整いますが、その位置を支える筋肉が働かないままだと、普段の座り方や立ち方で元の傾きへ戻っていきます。「整体の直後は良いのに戻る」のは、このためです。
理学療法士が評価で見る骨盤の傾き
B.E.Tの初回評価では、骨盤を触って位置を確かめる前に、骨盤が動きの中でどう振る舞うかを見ます。
壁立ち:腰と壁の隙間
壁に背中をつけて立ち、腰と壁の隙間を見ます。手のひらが厚く入るほど空いていれば前傾、ほとんど隙間がなく背中が丸まって後頭部が壁につかなければ後傾の傾向です。
仰向けで片膝を抱える
仰向けで片方の膝を胸に引き寄せたとき、反対側の太ももが床から浮くかを見ます。浮く場合は股関節の前側が硬く、立ったときに骨盤を前へ引っ張っている可能性があります。
片脚立ち
片脚で立ったとき、浮かせた脚の側の骨盤が下がらないかを見ます。下がる場合は、立っている側のお尻の横の筋肉(中殿筋)が骨盤を支えきれていません。左右差があれば、普段どちらの脚に体重を乗せているかも分かります。
前屈と呼吸
立ったまま前屈したときに、お尻が後ろに引けて股関節から曲がれるか、腰だけが丸まるかを見ます。あわせて、下の肋骨が前に開いていないか、呼吸で下の肋骨が横に広がるかも確認します。肋骨の位置は、骨盤の傾きとセットで崩れることが多いためです。
骨盤の傾きが「効く筋肉」を変える仕組み
骨盤の傾きが問題になるのは、見た目よりも、働く筋肉が変わってしまうからです。代表的な2つの型を、関節→筋肉→動作の順で整理します。
前傾タイプ(反り腰)
- 股関節の前側と腰の筋肉が硬くなり、骨盤を前へ引っ張る
- お尻とお腹の奥の腹横筋は引き伸ばされ、力を出しにくい位置になる
- スクワットでは前ももと腰、腹筋運動では首とお腹の表面ばかりが働く
- 下腹は前に押し出されたまま、運動してもお腹まわりが変わりにくい
後傾タイプ(猫背・お尻が平ら)
- もも裏とお尻の付け根が硬く、骨盤を後ろへ引っ張る
- 背中が丸まり、お腹は縮んだ位置で固まる
- 立ち上がりや歩行でお尻を伸ばしきれず、お尻の筋肉が使われにくい
- お尻は平らに、お腹には段ができやすくなる
左右差タイプ
片側の脚に体重を乗せて立つクセがあると、反対側のお尻の横の筋肉が使われず、片脚立ちで骨盤が下がるようになります。脚を組んで座る、いつも同じ側で荷物を持つ、といった習慣が重なると、左右の股関節の硬さにも差が出ます。見た目には、片側の腰の位置が高い、スカートが回ってくる、といった形で現れます。
どの型でも、関節が硬いまま運動を頑張ると、代わりの筋肉がさらに強くなるだけです。前傾と左右差が組み合わさっているなど、複数の型が重なっていることも珍しくありません。反り腰についてくわしくは反り腰を整える方法で解説しています。
B.E.Tが1回60分の中で整体→トレーニングを続けて行う理由
B.E.Tの1回60分は「評価→整体→トレーニング」の順で、すべて同じ時間の中で行います。整体の日とトレーニングの日を分けないのには理由があります。
- 評価:その日の骨盤の傾きと、前回からの変化を、壁立ちや片膝抱え、片脚立ちで確認します。
- 整体:前傾タイプなら股関節の前側と腰まわり、後傾タイプならもも裏とお尻の付け根、胸のあたりの背骨をゆるめ、骨盤が中間の位置に戻れる範囲をつくります。
- トレーニング:整った直後に、お尻・腹横筋・内ももを使う運動で、その位置を自分で支える練習をします。そのあとスクワットやランジなど大きな動きで負荷をかけます。
関節の動く範囲が戻っている時間は、ずっと続くわけではありません。整体を受けた日に何もせず、数日後に別の場所でトレーニングをすると、その間に元の傾きへ戻った状態で鍛えることになります。
整えた位置のまま鍛えるから、新しい位置が体に残りやすくなる。これが、私たちが整体とトレーニングを切り離さない理由です。整体の直後に入れる3つの運動は骨盤矯正ダイエットのコツで、メソッド全体はB.E.Tのメソッドで紹介しています。
脂肪を減らす部分は食事が担います。目標と期限からカロリーとPFCを設計し、無料アプリ「カロみる」の記録を来店時に対面で見直します。
自宅でできるセルフチェック:骨盤はどちらに傾いている?
チェック1:壁立ちの手のひらテスト
- かかとを壁から5cmほど離し、お尻・肩甲骨・後頭部を壁につけて立つ
- 腰と壁の隙間に、手のひらを差し込んでみる
- 手のひらがちょうど1枚入るくらいなら標準、こぶしが入るほど空くなら前傾、手が入らず後頭部が壁から離れるなら後傾の傾向
チェック2:鏡の前で片脚立ち
- 鏡の前で、両手を腰に当てて立つ
- 片脚を床から少し浮かせ、10秒キープする
- 浮かせた側の腰の手が下がる、上体が立っている側へ大きく傾くかを見る
- 反対側も行い、左右で比べる
前傾の傾向がある方は股関節の前側、後傾の傾向がある方はもも裏のストレッチから始めると、自分がどちらに取り組めばよいかが分かりやすくなります。ほかのチェック方法は骨盤の歪みセルフチェックにもまとめています。
現場でよく見る遠回り
- 骨盤矯正だけに通い続ける:施術の直後は変わっても、支える筋肉が働かないまま元に戻る、を繰り返すパターンです。
- 骨盤ベルトで締め続ける:ベルトが支えている間は、お尻や腹横筋が支える必要がありません。外したあとの姿勢は変わらないことが多いです。
- 骨盤を回す・揺らす体操だけを続ける:動かすこと自体は悪くありませんが、硬い場所がゆるまず、支える筋肉も鍛えられないままでは、傾きのクセは残ります。
- 「骨盤が締まればウエストが細くなる」と期待する:骨盤の傾きが整うとお腹の見え方は変わりますが、脂肪が減るわけではありません。食事を並行しないと体重は変わりません。
大阪・心斎橋(南船場)のB.E.Tでは、代表トレーナーの理学療法士(国家資格)が骨盤の傾きを評価し、整えた位置で鍛えるところまでを1回で行います。初回体験(90分 ¥5,500)はネット予約で空き枠を選べます。
よくある質問
Q. 骨盤矯正だけで痩せることはできますか?
骨盤矯正そのもので脂肪が燃えることはありません。骨盤の傾きが整うと、お尻や腹横筋が使いやすくなり、お腹の見え方も変わりますが、脂肪を減らすには食事とトレーニングが必要です。整えた位置で鍛え、食事を設計することで変化につながります。
Q. 骨盤の歪みは自分で整えられますか?
骨盤の歪みの多くは、前傾・後傾・左右の傾きのクセです。股関節のストレッチやお尻の運動で、ある程度は自分で整えられます。ただ、硬い場所と弱い筋肉は人によって違うため、まず壁立ちや片脚立ちで自分の傾き方を確かめてから取り組むのがおすすめです。
Q. 骨盤矯正の効果はどのくらいで戻りますか?
整体だけで終わると、普段の座り方や立ち方で数日のうちに元の傾きへ戻ることがよくあります。整えた直後にお尻・腹横筋・内ももを使う運動を行い、その位置を自分の筋肉で支えられるようにすると、戻りにくくなります。
Q. 大阪で骨盤矯正とトレーニングを一緒に受けられるジムは?
B.E.T(大阪・南船場)では、代表トレーナーの理学療法士が骨盤の傾きを評価し、1回60分の中で整体→トレーニングの順に続けて行います。心斎橋駅・本町駅・四ツ橋駅から各徒歩5分で、完全個室です。
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