この記事の要点

  • 下腹がぽっこり出る女性の多くは、反り腰で骨盤が前に傾き、お腹の奥の筋肉が伸ばされたまま働けない状態にある。
  • 筋トレは「反り腰をゆるめる→呼吸で肋骨を下げる→寝た姿勢で下腹に効かせる→立って使う」の順番で進めると効きやすい。
  • 脂肪の部分はカロみるの記録をもとに、夕食の偏りやたんぱく質不足を対面で直していく。

腹筋運動を毎日続けているのに、おへその下だけがぽっこり出たまま。首や太ももの付け根ばかり疲れて、肝心の下腹に効いている気がしない。こうした悩みを持つ女性に、私たち(B.E.T)がまず確認するのは腰の反り方です。この記事では、理学療法士の立場から、下腹ぽっこりと反り腰の関係と、筋トレを効かせるための順番を4つのステップで説明します。

結論:下腹の筋トレは「反り腰を整えてから」が近道

下腹がぽっこり出る女性の多くは、骨盤が前に傾いた反り腰の姿勢をとっています。骨盤が前に傾くと、お腹の奥にある腹横筋や、下腹を支える腹直筋の下の部分が引き伸ばされ、内臓を前に押し出す形になります。

この状態で上体を起こす腹筋運動をくり返しても、働くのは首や前もも、股関節の前の筋肉です。下腹の筋肉は伸ばされたままなので、回数を増やしても効きにくく、腰に負担が残ることもあります。

だからこそB.E.Tでは、筋トレの種目を選ぶ前に、反り腰をゆるめて骨盤を中間の位置に戻すことから始めます。

反り腰で下腹が出る仕組み

股関節の前が縮み、骨盤を前に引っぱる

座る時間が長いと、太ももの付け根から背骨につながる腸腰筋が縮んだ状態に慣れます。立ち上がってもこの筋肉が骨盤を前に引っぱるため、腰が反り、おへその下が前に出ます。

肋骨が開き、お腹の奥に力が入らない

腰が反ると、バランスを取るように肋骨の下側が前に開きます。肋骨が開くと、呼吸の時に横隔膜とお腹の奥の筋肉が協力できず、息を吸っても吐いても下腹に張りが生まれません。胸だけで浅く呼吸している人は、この形になっていることが多いです。

お尻が働かず、腰の筋肉が姿勢を支える

骨盤を後ろから支えるお尻の筋肉が弱いと、立つ姿勢を腰の筋肉で支えることになります。腰の筋肉は骨盤をさらに前に傾ける方向に働くので、反り腰と下腹ぽっこりが固定されていきます。

理学療法士が初回評価で見ること

初回評価では、お腹を見る前に骨盤・肋骨・呼吸の3点を確認します。

この結果から、股関節の前を優先してゆるめるのか、肋骨の動きを先に引き出すのかを決めます。

同じ下腹ぽっこりでも、股関節の前が硬いタイプと、肋骨が開いて呼吸が浅いタイプでは、効く筋トレの入り方が違います。前者は整体の時間を股関節に多く使い、後者は呼吸の練習から始めます。自己流で同じメニューを続けて変わらなかった人は、この見極めが合っていなかったことが少なくありません。

自宅でできるセルフチェック2つ

チェック1:壁立ちで腰のすき間を見る

  1. 壁を背にして立ち、かかとを壁から指2本分ほど離す。
  2. 後頭部・肩甲骨・お尻を壁につける。
  3. 腰と壁のすき間に手のひらを差し込み、どのくらい余裕があるかを確かめる。
  4. そのまま息を細く長く吐き、すき間が小さくなるかを見る。

手のひらが楽に通り抜け、息を吐いてもすき間が変わらない人は、骨盤が前に傾いたまま固まっている可能性があります。吐く息ですき間が狭まる人は、お腹の奥を使う準備ができています。

チェック2:仰向けの呼吸テスト

  1. 仰向けで膝を立て、足の裏を床につける。
  2. 両手を一番下の肋骨の上に置く。
  3. 鼻から4秒吸い、口から6秒かけて細く吐く。
  4. 吐き終わる頃に、手の下で肋骨が内側と下に締まっていくか、腰と床のすき間が自然に小さくなるかを感じる。

肋骨がほとんど動かない、または吐いても腰が浮いたままの人は、お腹の奥の筋肉が使えていない可能性が高いです。この呼吸は、そのまま最初の一歩のエクササイズにもなります。朝と夜に5回ずつ行うだけでも、下腹に力が入る感覚がつかみやすくなります。

注意したいのは、お腹を強くへこませようと力むことです。肩や首に力が入ると、肋骨が持ち上がって逆効果になります。肩の力を抜き、吐く息の長さで自然にお腹が締まっていくのを待つくらいの感覚で行ってください。

B.E.Tの60分:下腹に効かせる4つのステップ

B.E.Tの1回60分は、評価、整体、トレーニングの順で進みます。下腹ぽっこりの場合は、次の4つのステップを1回の中で、また2ヶ月かけて少しずつ段階を上げながら行います。

ステップ1:整体で反り腰をゆるめる

股関節の前、腰の筋肉、肋骨のまわりを中心に、関節が動く範囲を戻します。骨盤が前に傾いたまま固まっている状態をほどき、お腹の奥の筋肉が縮める余地を作ります。

ステップ2:呼吸で肋骨を下げる

セルフチェックと同じ呼吸を、トレーナーが肋骨の動きを確認しながら行います。吐く息で肋骨が締まり、腰が床に近づく感覚を、ここでしっかり覚えてもらいます。

ステップ3:寝た姿勢で下腹に効かせる

どちらも腰が反った瞬間に止めることが大切で、回数より質を優先します。

ステップ4:立って使う

最後にブリッジやスクワットで、お尻とお腹の奥を同時に働かせます。立った姿勢でも骨盤が中間に保てるようになると、普段の立ち姿で下腹が前に出にくくなります。

変化はどこで確かめるか

体重より先に変わりやすいのは、壁立ちの腰のすき間と、立った時のおへその下の出方です。毎回の評価で同じ方法で確認するので、筋トレが効いているかを数字以外でも確かめられます。下腹のトレーニングを始めて最初に「効いている」と感じる場所が首から下腹へ移ってくれば、順番が身についてきたサインです。

食事の整え方と、現場でよく見る失敗

下腹の脂肪は記録と対面フィードバックで減らす

姿勢を整えると下腹の出方は変わりますが、皮下脂肪そのものは食事で減らしていきます。B.E.Tでは目標と期限から1日のカロリーとPFCを設計し、無料アプリ「カロみる」に記録してもらいます。来店時には理学療法士が記録を一緒に見て、夕食に量が偏っていないか、たんぱく質が足りているか、甘い飲み物やお酒の頻度はどうかを確認し、次の1週間で直す点を1つか2つに絞ってお伝えします。極端な糖質制限は使いません。

よくある失敗

反り腰そのものの整え方は反り腰の根本原因と改善法、ウエストの輪郭を作りたい方はくびれの作り方もご覧ください。初回体験(90分 ¥5,500)では骨盤と呼吸の評価から整体、トレーニング体験、プランの提案まで行います。気になる方はネットで空き枠を選んでご予約ください。

よくある質問

Q. 下腹ぽっこりは腹筋運動だけでへこみますか?

反り腰のまま腹筋運動をしても、首や股関節の前が働き、下腹の筋肉には効きにくいです。骨盤の傾きを整え、呼吸で肋骨を下げてから下腹のトレーニングを行う順番にすると、少ない回数でも効く感覚が得られやすくなります。

Q. 下腹の筋トレで腰が痛くなるのはなぜですか?

脚を上げ下げする時に腰が床から浮き、反った位置で負荷を受けていることが多いです。腰が浮く手前で動きを止める、膝を曲げて負荷を軽くするなど調整してください。安静にしていても痛む場合は、先に医療機関を受診してください。

Q. 生理前に下腹が出るのも姿勢のせいですか?

生理前はむくみやすく、腸の動きも変わるため、姿勢とは別の理由で下腹が張ることがあります。体型の変化を見る時は、毎月同じ時期で比べると判断しやすくなります。食事の記録にも体調のメモを残しておくと、対面での振り返りに役立ちます。

関連記事

初回体験を予約する ボディメイクのページを見る