この記事の要点

  • くびれは、下の肋骨と骨盤の上端の間にあるスペースと、そこを締めるお腹の横・奥の筋肉の働きで形が決まる。
  • 反り腰で肋骨が前に開く、片脚重心で骨盤が横にずれるといった姿勢では、ひねる腹筋を続けてもくびれは出にくい。
  • B.E.Tでは呼吸で肋骨を締め、お腹の奥とお尻の横で骨盤を安定させる順番でウエストの輪郭を整え、必要に応じて食事も設計する。

くびれを作ろうと、毎日ツイスト系の腹筋や横向きの体側ストレッチを続けているのに、ウエストのラインが変わらない。そんな声をB.E.Tでもよく伺います。理学療法士の立場から見ると、くびれが出るかどうかは腹筋の回数より、肋骨と骨盤が正しい位置にあるかどうかで大きく変わります。この記事では、ウエストの輪郭が決まる仕組みと、骨盤から作るくびれの手順を解説します。

結論:くびれは「肋骨と骨盤の距離」と「それを締める筋肉」で作る

ウエストのいちばん細い部分は、下の肋骨と骨盤の上端(腰に手を当てた時に触れる骨の出っ張り)の間にあります。ここには骨がなく、お腹の横と奥の筋肉が胴を一周するように包んでいます。

くびれを作るには、肋骨が開かず、骨盤が傾かず、この2つの間のスペースが縦に保たれていること、そしてお腹の横と奥の筋肉がコルセットのように胴を締めていることの2つが必要です。姿勢でこのスペースがつぶれていたり、肋骨が外に開いていたりすると、脂肪が減ってもウエストのラインはまっすぐなままです。

くびれが出ない3つのタイプ

タイプ1:反り腰で肋骨が前に開く

骨盤が前に傾いて腰が反ると、バランスをとるために下の肋骨が前と横に開きます。みぞおちの下が前に突き出し、ウエストの横幅も広がって見えます。お腹の奥の筋肉は伸ばされたまま働きにくくなります。

タイプ2:猫背で肋骨と骨盤の距離が縮む

骨盤が後ろに倒れて背中が丸くなると、肋骨が骨盤に近づき、その間のお腹が押しつぶされて横にはみ出します。座っている時にお腹に段ができる人に多い形です。

タイプ3:片脚重心で骨盤が横にずれる

いつも同じ脚に体重を乗せて立つと、骨盤がその脚の側へ横に流れ、反対側の骨盤が下がります。左右のウエストの形が違う、片側だけくびれが浅いといった左右差はここから来ます。お尻の横の筋肉が骨盤を支えきれていないサインです。

骨盤の傾きを自分で確かめる方法は骨盤のゆがみセルフチェックでも紹介しています。

理学療法士が初回評価で見ること

B.E.Tの初回では、ウエストの見た目と合わせて、肋骨と骨盤がどう動いているかを確認します。

この4つを組み合わせると、その人がどのタイプに当てはまるか、またはどれが重なっているかが分かり、鍛える順番が決まります。

見た目だけで判断すると、反り腰タイプの人が猫背向けのメニューを続けてしまうといったずれが起きます。動作で確かめることが、遠回りを防ぐいちばんの方法です。

B.E.Tの60分でくびれを作る順番

1回60分を「評価 → 整体 → トレーニング」の順に進めます。くびれ作りでは、特に整体で肋骨と骨盤が動く余地を作ることが重要です。

  1. 評価:その日の姿勢と、前回から肋骨・骨盤の位置がどう変わったかを確認します。
  2. 整体:脇の下から腰にかけて広がる背中の筋肉、腰の筋肉、股関節の前側をゆるめます。ここが硬いと、腕を上げるたびに肋骨が引っ張られて開き、骨盤も前に引かれます。
  3. トレーニング:まず仰向けで息を吐きながら肋骨をすぼめる練習を行い、その状態を保ったまま手足を動かすデッドバグへ進みます。次に、膝をついた横向きのサイドプランクでお腹の横を使い、横向きで脚を持ち上げる種目でお尻の横を鍛えて骨盤を安定させます。

肋骨と骨盤が正しい位置で保てるようになってから、立った姿勢や歩く動作でも同じ位置を保つ練習へ移ります。

タイプ別に変わる重点

反り腰で肋骨が開くタイプは、息を吐いて肋骨を締める練習と股関節の前側をゆるめることに時間を使います。猫背で肋骨と骨盤が近づくタイプは、背骨の胸のあたりを伸ばせるように整体で動きを出し、胸を起こしたまま呼吸する練習を重ねます。

骨盤が横にずれるタイプは、お尻の横のトレーニングを左右差に合わせて組み、片脚で立った時に骨盤を水平に保つ練習まで行います。同じ「くびれを作りたい」という目的でも、タイプによってメニューの中身は大きく変わります。

くびれ作りでよくある失敗

現場でよく見るのは、次のようなパターンです。どれも努力の量は多いのに、方向がずれているために形が変わりません。

下腹の出っ張りが特に気になる方は、下腹ぽっこり(女性)の筋トレで効かせる順番を解説しています。

自宅でできるセルフチェックと食事の考え方

セルフチェック:肋骨の開きを手で確かめる

  1. 鏡の前に立ち、両手の親指を背中側、残りの指を前側にして、下の肋骨を包むように手を当てます。
  2. 鼻から息を吸って、手を横に押し広げるように肋骨をふくらませます。
  3. 口から長く吐きながら、肋骨が内側・下側に戻るかを手で感じます。吐き終わっても前に飛び出したまま、左右で戻り方が違う場合は、肋骨を締める筋肉が働きにくい状態です。

次に、そのまま両腕をゆっくり頭の上に上げ、肋骨が前に飛び出さずに上げられるかも確認してみてください。

体脂肪が多い場合は食事も設計する

輪郭を見せるには、ある程度体脂肪を減らすことも必要です。B.E.Tでは極端な糖質制限は使わず、目標と期限から1日のカロリーとPFCを設計します。食べたものは無料アプリ「カロみる」に記録し、来店時にトレーナーが対面でフィードバックします。夕食に量が偏っていないか、たんぱく質が足りているか、お酒の日のおつまみが記録から抜けていないかなどを、一緒に見直していきます。

ウエストの輪郭は位置を整えてから鍛える

くびれは、ひねる回数を増やすより、肋骨と骨盤を正しい位置に戻し、お腹の横と奥、お尻の横でその位置を保てるようにすることで作られます。反り腰そのものの整え方は反り腰の改善方法、産後でお腹の形が変わった方は産後のお腹が戻らない原因もあわせてご覧ください。

自分がどのタイプか確かめたい方は、理学療法士による姿勢・動作の評価から整体、トレーニング体験までを行う初回体験(90分 ¥5,500)がおすすめです。ネット予約から空き枠を選んでお申し込みいただけます。

よくある質問

Q. くびれを作るにはどの腹筋が効きますか?

お腹の横(腹斜筋)と奥(腹横筋)が胴を締める役割を持ちますが、肋骨が開いたり骨盤が傾いたりした姿勢のままでは働きにくくなります。まず呼吸で肋骨をすぼめる練習をしてから、デッドバグや膝つきのサイドプランクに進むのがおすすめです。

Q. 骨盤を整えるとくびれはできますか?

骨盤の位置が整うと、肋骨との間のスペースが保たれ、くびれが出やすい条件がそろいます。ただし位置を保つ筋肉を鍛えることと、体脂肪が多い場合は食事の調整も合わせて行うことが必要です。

Q. 左右でくびれの形が違うのはなぜですか?

片脚に体重を乗せて立つ癖などで骨盤が横にずれ、お尻の横の筋肉の働きに左右差が出ていることが多いです。片脚立ちで骨盤が下がる側を確認し、その側のお尻の横を鍛えると左右差が整いやすくなります。

Q. くびれ作りに体側を伸ばすストレッチは必要ですか?

硬くなった背中や脇腹をゆるめる目的では役立ちますが、伸ばすだけではくびれは作れません。ゆるめた後に、肋骨と骨盤の位置を保つ筋肉を使う練習を組み合わせることが大切です。

関連記事

初回体験を予約する ボディメイクのページを見る