この記事の要点
- 2ヶ月の体重変化の目安は体重の4〜8%(週0.5〜1%)。体重に加えてウエストと動きの変化を並べて判断する。
- 体重が動かない原因は、食事記録の抜けや週末の崩れと、お尻・お腹が使えず日常の動きが小さいことの2系統に分けて考える。
- 理学療法士の再評価で初回との違いを確かめ、記録と身体のどちらを直すかを決める。
パーソナルジムに2ヶ月通ったのに、体重計の数字があまり変わらない。お金も時間もかけたぶん、焦りや「自分には向いていないのでは」という気持ちが出てくる時期です。ただ、2ヶ月の結果は体重だけで判断すると見誤ることがあります。この記事では、理学療法士の立場から、体重が動かないときに疑う原因を食事側と身体側に分け、体重以外に何を見ればよいか、3ヶ月目に向けて何を直せばよいかを具体的にお伝えします。
結論:体重・ウエスト・動きを並べて見る
2ヶ月の結果を判断するときは、次の3つを並べて見てください。
- 体重:2ヶ月での変化の目安は、体重の4〜8%(週0.5〜1%)。体重60kgの方なら、およそ2.4〜4.8kgの範囲です。
- ウエスト:同じ条件で測ったおへその高さの周径
- 動き:しゃがむ、階段を上る、腕を上げるといった動作が楽になったか
体重が目安の下限に届いていなくても、ウエストが細くなり動きが変わっているなら、身体は前に進んでいます。反対に3つともほとんど変わっていないなら、食事か身体の使い方のどこかに見直すポイントがあります。
B.E.Tのリセットプログラムでは「2ヶ月で−6.0kg・ウエスト−7cm」という実例もありますが、変化の大きさには個人差があります。数字の比較より、自分の3つの指標がどう動いたかを先に確かめましょう。
体重が動かない原因①食事の記録と実際のズレ
体重の変化を一番大きく左右するのは、やはり食事です。2ヶ月で体重が動かないとき、まず疑うのは「記録している食事」と「実際に口にしている量」のズレです。
よくあるズレ
- コーヒーに入れるミルクや砂糖、ジュースなど、飲み物を記録していない
- ドレッシングや炒め油など、調味料の分が抜けている
- 平日は整っているが、週末の外食で数日分を取り戻してしまう
- たんぱく質が足りず、空腹から夜の間食が増えている
B.E.Tでは、目標と期限から1日のカロリーとPFCを設計し、無料アプリ「カロみる」に記録してもらいます。来店時にトレーナーが記録を見ながら、どの食事のどこを変えると一番効くかを対面でお伝えします。記録の付け方そのものに抜けがあれば、そこから一緒に直します。食事の続け方については記録と対面フィードバックで食事を続けるコツも参考になります。
体重が動かない原因②使えていない筋肉と小さな動き
もう一つの原因は、身体の使い方です。トレーニングの時間だけ頑張っても、残りの時間の動きが小さいままだと、1日の消費は思ったほど増えません。
関節から動作までの流れ
- 股関節の前や足首が硬く、脚を後ろに引く動きが小さい
- そのためお尻の筋肉が歩くときに働かず、太ももの前ばかりが使われる
- 歩幅が小さくなり、階段や坂道を避けるようになる
同じように、呼吸で下の肋骨が動かない方は、お腹の深い筋肉が働きにくく、反り腰の姿勢でお腹が前に押し出されます。この場合は体重が落ちてもウエストの見え方が変わりにくく、「痩せない」と感じやすくなります。
体重が落ちない理由を「筋肉がついたから」で片づけてしまう前に、日常の動きの中で使えていない筋肉がないかを確かめることが大切です。
トレーニングの疲れで日中の動きが減っていないか
見落とされやすいのが、セッションの翌日に疲れや筋肉痛が強く出て、普段より座っている時間が長くなっているケースです。60分で頑張ったぶん、残りの時間の歩数や家事の量が減ってしまうと、1週間の合計では動いた量があまり変わりません。トレーニング翌日の過ごし方も、評価やカウンセリングで一緒に確認します。
理学療法士が2ヶ月目に見直すこと
B.E.Tでは、毎回のセッションの最初に評価を行い、2ヶ月の節目では初回の状態と並べて比べます。代表の向井崇敏は理学療法士(国家資格)で、総合病院と訪問リハビリでの臨床経験をもとに、次の動きを確認します。
椅子からの立ち上がり
立ち上がるときに膝が先に前へ出るか、お尻が先に後ろへ引けるかを見ます。膝が先に出る方は太ももの前で立ち上がっていて、お尻が日常で使われていません。
片脚立ち
片脚で立ったとき、反対側の骨盤が下がらないかを見ます。下がる方は歩くたびにお尻の横の筋肉が働いておらず、歩いても消費が伸びにくい状態です。
そのうえで60分をどう変えるか
評価で残っている硬さがあれば、整体で股関節の前や足首をゆるめ、トレーニングでは立ち上がりや踏み込みなど、日常にそのまま使える動きでお尻を働かせます。食事側に原因があれば、カロみるの記録を見ながら週末の過ごし方やたんぱく質の取り方を組み直します。
体重以外の変化を確かめるセルフチェック
1. ウエストの測り方をそろえる
- 朝、トイレを済ませてから測る
- メジャーをおへその高さで床と平行に回す
- 息を軽く吐いたところで目盛りを読む
- 週に1回、同じ曜日に記録する
測る時間や位置が日によって違うと、数cmの差がすぐに出てしまいます。条件をそろえることで、本当の変化が見えるようになります。
2. 立ち上がりの確認
- 椅子に浅く座り、腕を胸の前で組む
- 立ち上がる瞬間に、膝とお尻のどちらが先に動くかを横から鏡で見る
- お尻を後ろに引いてから前に体重を移せているかを確かめる
2ヶ月前と比べて膝が前に出にくくなっていれば、お尻が使える身体に変わってきています。
2ヶ月目にやりがちな失敗
体重が動かないと感じた時期に、現場でよく見るのが次のパターンです。
- 食事量を急に大きく減らす:一時的に体重は落ちても、空腹で記録が続かなくなり、反動が出やすくなります。
- 毎日の体重の上下で一喜一憂する:水分や塩分で1日単位の数字は揺れます。週ごとの平均で見ます。
- トレーニングの日だけ頑張る:セッション以外の日の歩き方や立ち上がり方が変わらないと、身体の消費は大きく変わりません。
- 記録をやめる:結果が出ないときほど記録を手放しがちですが、原因を探す材料がなくなります。
停滞の時期をどう越えるかはダイエットの停滞期は「使えていない筋肉」で抜けるでも詳しく解説しています。
3ヶ月目に向けて
2ヶ月で体重が目安に届かなかったとしても、ウエストや動きの変化を確かめ、食事と身体のどちらを直すかがはっきりすれば、次の1ヶ月の進め方は変わります。食事側が原因なら記録の抜けを埋めて週末の組み立てを変える、身体側が原因なら整体でゆるめる場所とトレーニングの種目を日常の動きに近づける。どちらを優先するかを決めてから3ヶ月目に入ることで、同じ通い方を繰り返すことを避けられます。2ヶ月の結果の読み方は2ヶ月のダイエットで先に変わるのは体重ではないでも紹介しています。
通い終わったあとの戻りが心配な方は、辞めた後にリバウンドしない人の特徴もあわせてどうぞ。
今の身体のどこが使えていないのかを一度確かめたい方は、理学療法士の評価を含む初回体験90分(¥5,500)をネット予約で受け付けています。
よくある質問
Q. パーソナルジムに2ヶ月通って体重が減らないのは普通ですか?
2ヶ月での体重変化の目安は体重の4〜8%で、届かない場合は食事記録のズレか、日常で使えていない筋肉がないかを確認します。ウエストや動きが変わっていれば、身体は変化の途中にあります。
Q. 筋肉がついたから体重が減らないのでしょうか?
その可能性だけで判断するのは早いと考えています。まず飲み物や調味料の記録漏れ、週末の食事を確認し、次に立ち上がりや歩き方でお尻が使えているかを見るのがおすすめです。
Q. 体重以外に何を見ればいいですか?
おへその高さのウエスト周径と、しゃがむ・立ち上がる・階段を上るといった動きの変化です。ウエストは朝・同じ曜日・息を軽く吐いた状態など、条件をそろえて週1回測ります。